日本共産党
神奈川県議会議員

大山 奈々子

おおやま ななこ
誰ひとり置き去りにしない県政へ!
大山 奈々子
ブログ

神奈川県社会福祉協議会を訪ねる

2020年7月25日コメント 14

昨年1年間で109件だった緊急小口資金の申請数が、コロナ危機のもと、3か月で3万件と件数だけで見ても300倍超の事務量となっています。職を失い、または収入が激減し、なんとか暮らしを維持する資金を借りたい…国が作った特例貸付制度は以下のようになっています。

コロナの特例貸付です。詳しい申請の仕方などは厚労省のこちらの動画をご覧ください。

生活福祉資金に関しては厚労省の通達で運営主体は都道府県社協とされています。

この手続きが神奈川県は遅いという声がネットにあふれ、私たちは県社協と連携している県の生活援護課に話を聞いて、振り込みの見通しなどお伝えしています。当初2から3週間で貸付決定と見込まれていたものが、2か月以上かかる事態になっており、これでは緊急ではない!と悲鳴があがっているのです。

(神奈川県社会福祉協議会は行政組織ではなく、民間社会福祉法人です。全国・都道府県・市区町村の社協それぞれに個別の法人で、地域の住民や社会福祉事業者が加盟する会員組織だということです。運営費が行政補助なのでよく行政機関と勘違いされるそうです。)

当初、受け付けは市区町村社協だけだったのを、ろうきんや郵便局にまで依頼して窓口を増やし、県から社協に毎日10人を派遣して、銀行から振り込みの機械を借りてきて改善を図っても、遅いと。最近やっと緊急小口が落ち着き、総合支援資金が少し早く交付決定ができるようになったといわれています。

私がコロナ危機でいつもは接点がなかった県社協を意識したのは、相模原市議から「相模原市民から貸付の決定が遅すぎる」どうなっているのか調べてほしいといわれたのが皮切りでした。

4月当初、生活苦のご相談を受けていた方が緊急小口を申請にいくと印鑑証明が必要を言われ、それをとるための収入印紙を買うお金がないと。結局生活保護の利用に繋げましたが、人の窮状にこの対応は歯がゆく感じていました、そして間もなく国の方で緊急小口の申請に要する書類を簡略化していたにも関わらず、窓口まで届いていなかったことが判明しました。

さらにその後は総合支援資金の方を待つ人たちからメールやTwitterを通じ、「このままでは子どもを施設に預けなければ…」というシングルマザーの方の声、「もう心が折れそうだ」という若者の声、「100回も電話かけてもつながらない」「何日に入るといわれて朝10:00に通帳見てもはいっていない!午後に入った!」と本当に悲鳴とはこういうことをいうのだと。

★県職員の体制強化は予算委員会でも求めましたが、社協さんはどうなんだろうと、石田議員と君嶋議員で横浜の沢渡公園のそばにある、県社協を視察させていただきました。

忙しい中お話をうかがわせていただきました。激増した申請に対応するため苦慮されている状況、日常業務をこなしながらの難しさなど遅れの要因が明らかになりました。毎日罵声を浴びせられながらやってますよと苦笑されていました。この建物までこられて怒鳴っていかれた方もいらっしゃいました。

それだけ苦境に陥っておられるんだということも重々承知で。

・7月15日現在 緊急小口の申請が35123件決定が34838件 総合支援資金は11708件中、決定が5240件

・貸付担当は本来9名のところ、他の課、県庁、派遣2社の応援を受けて合計47人で当たる。7月から派遣が入った。他の課からの応援は兼務になる。人が変わると効率が落ちる。県職員は連休中も来てくれていた。土日は派遣職員は帰ってもらうが一部は残ってこなしている。

・緊急小口は決定から2,3日になった元の表と振込口座の確認など1週間以上かかる。

・総合支援資金も決定したら2.3日で送るが、決定は額も25万。60万と大きく慎重にやらなければ。すでに400万もの借金がある人、住宅ローンや車のローンを抱え元の借金を返すための借金で暮らしをたてなおせるのか。世帯単位の貸付なのに家族で申請している例も。しかし、不支給率は1%にも満たない。

・生活福祉資金システム端末が当初の担当人数分しかなく全国に網をかけて他の県で借りていないかなどチェックするシステム、PCの台数を増やして対応。

・振り込みが決まっても口座不能で銀行に受け付けてもらえないことがある。カタカナかアルファベットかわからないなど。

・国が我々に情報が来る前に情報を出してきて、(あ、これが印鑑証明いらなくなっても、区の窓口が知らなかったことも一つだなと。)例えば返済時に減収が続いていれば非課税世帯は償還免除されるがこれなども国から詳細な説明がない。

・3月の補正でもらっているお金は今支出しているものと同額だ。受ければ受けるほど赤字になる。

■今後の課題は、またこういうことが起きた時、本来の受託事業ができなくて県社協も厳しい。丁寧に対応しようと思うと人が少ない。乳幼児の訪問相談をストップしているし、介護支援専門員の研修もできない。

こういう融資はやり方を再考しなければならないのではないか

■私たちからは、不支給決定がされたその先を心配してうかがいましたが、市区町村社協で生活困窮の相談に応じることができると知りました。生活保護制度を利用していくなど。

■「生活を立て直すのは我々の矜持」という頼もしい言葉を伺いました。貸付も本来は丁寧に面接をしたうえで支援探りながら行うのに、ただただ貸し付けるとう受託事業に、本来の福祉事業を抑制しながら当たらざるを得ない苦悩がうかがえました。

ありがとうございました。

コメント

  1. 高部桂子より

    お疲れさまでした。
    社協の事情も分かりますが、業務効率が悪すぎるのが大きな一因です。そもそも厚労省の通達を把握していなかったり、分かっていても貸し渋ったりするのがいけないのだと思います。
    緊急事態では、残業したり、休日出勤してこなしたりするのが当たり前だ思います。
    もっと親身になって、県民の逼迫した困窮状態を理解しなければいけないのではないでしょうか。

    • 大山奈々子より

      高部さん

      私の文章でうまくお伝え出来ませんが、作業効率の問題かどうかは今後も検証が必要だと思います。

      コロナ禍において、厚労省に限らず、文科省、経産省、国交省…どの省庁からも山のような通達がだされており、その一つ一つを丁寧に把握し、最前線まで届けるのは容易ではなく、社協に限らずあらゆる現場でその課題は噴出しました。緊急事態なのである程度の混乱はやむなしですが、それでも今後どういう体制にすれば迅速的確な事務が行えるか、今回の社協訪問もそういう問題意識のもとで行いました。各分野で業務にあたる組織がそれぞれに顧み、政治の場面で応援しなければいけないなと感じています。

      親身になって、というところは私はその思いは少なくともお話しくださった幹部の方からはひしひしと感じました。

      • 小倉より

        小倉と申します。
        いつも県民のためにご尽力いただきありがとうございます。
        総合支援金について某掲示板にて下記のような書き込みを見ました。
        心配なのでコメントさせていただきました。
        こういう声が神奈川県には他県に比べると多数あがっているこの現状をわかっていただければと思います。

        「6/23日に申請しました。遅くても7月末には振り込まれるだろうと思っていましたが甘かったようですね。
        所持金230円。朝一社協に電話して対応策を聞いてみたいと思います。回答によっては首を吊る覚悟です。」

      • 大山奈々子より

        小倉さん

        私にもSNSからいろいろなの類似の声が寄せられます。本当にじりじりすることだと
        思います。社協につながれば今月中に審査が決定し2,3日で振込となる見通しが告げられるはずです。

  2. 鈴木より

    お忙しい所、情報提供ありがとうございます。他県は3週間にも関わらず神奈川は2ヶ月とは異常な遅さで各種SNSでも悲痛な声を目にします。今回、伺った内容は改善後5倍に増員した上で現状の2ヶ月係ると言う事なのでしょうか?今まで2ヶ月と言われていた全国一の遅さが増員、改善され他県同様3週間から1ヶ月へ現状より短縮されるとの事でしょうか?いくら増員、改善しても短縮されなければ意味がありません。ご回答宜しくお願いします。

  3. 大山奈々子より

    鈴木さん

    本文の中には書いていませんが、緊急小口と申請が重なった時期は本当に大変だったようですが、今はそちらが落ち着きを見せて総合支援資金は早くなっているのは、懇談の中でも語られたし、相談者の皆さんの反応を見てもそうです。どのくらい短縮できるのかはわかりませんが。

  4. たかはしより

    情報提供ありがとうございます。担当課からの目安を我々に伝えて頂けただけで感謝しています。
    行政機関と似て異なる社協との接触を県議会議員の方が
    して頂いたことにも感謝です。
    あまり議員の方々が着目したがらない事柄で
    尚かつ訪問までして頂いことを忘れません。

    • 大山奈々子より

      たかはしさん

      ありがとうございます。何事も現場に行かないと分からないことがあるものだなと今回も勉強になりました。

  5. より

    はじめまして
    m(_ _)m

    総合支援資金についてですが5月末に地元で手続きをして県の協議会に到着が恐らく6月1日ですが8月6日になった今でも振り込まれず

    SNSで神奈川県の対応の異常な遅さを知っていたのと大体の振り込みの日を教えて頂けるとのことで心配になり7月下旬に県の協議会に電話
    「審査も終わっていて8月5日前後です」と言われ安心したものの期待と不安もあり8月4日に確認の電話
    案の定「審査なら終わっているが前回に言われた5日に間に合わないので少し待ってもらいたい」とのことだったので「今の段階だと何日に振り込まれそうなのか」と聞くと「決まっていない」と言われたので「いつ頃はっきりするのか」と聞いたら2〜3日後はっきりしてると言われたので8月6日である今日の午後に電話
    進行状況を聞いた所まさかの「審査すら終わっていないし着金日も分からない」「そもそも着金日等の情報も確定していたとしても教えないことになっております」
    電話に出た職員によって対応の差が激しすぎ
    言っていることも2転3転
    こう言っておけばクレームも言わずに電話を切ってくれるだろう的その場しのぎの対応と言わざるを得ない
    もう怒りを通り越して呆れるしかないのですが到着して65日以上も経過してるのに審査すら終わってないことってあるのでしょうか
    SNSで見ると1か月半くらいで早めに振り込まれている方もいたり今回の対応で社会福祉協議会って適当なんだなって不信感が凄いです

    • 大山奈々子より

      春さん

      本当に対応に差がありすぎますね…。
      この点については、社協さんと懇談したときから、求めていました。

      確実な情報をと思われるせいか、ずいぶん遠い見通しを言われることがあるようですが、今日か明日かと時間単位で待ちわびている方にはできるだけタイトな情報をお知らせくださいと、要望はしてあるのですが。この様子では改善されていないですね。

      県にどれほど権限があるかわかりませんが、担当課にお願いしてみます。じりじりするでしょうが、お待ちください。

  6. たかはしより

    総合支援貸付金無事入金されました。
    大山議員の情報発信、訪問等ありがとうございました。
    社協相手に行政指導というわけにいかなかっと思いますが
    状況の目安助かりました。入金され安心して喉元過ぎれば〜で無しに今回のコロナでの共産党さんの国民への細やかな働き掛けへの感謝の気持ちわすれません。
    感謝の気持ちは選挙で返します!

    • 大山奈々子より

      たかはしさん

      ご無事の入金おめでとうございます。
      本当に多くの方が待ち遠しい思いをされました。
      国が社協にゆだねてしまうこのやり方は何らかの改善が
      なされなければならないとおもっています。

      なかなか実態をつかむことも難しいですが、極力耳を澄まして
      皆さんの声をキャッチできるよう、改善できるよう
      努力してまいります。

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