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ひたむきに県政
神奈川県議会議員

大山奈々子

おおやま ななこ

活動日誌

介護従事者の処遇改善、看護師不足の実情、障害者権利条例を学ぶ

2014年12月23日

なまなましい話ですが、地方選挙まえには議員も有権者の顔色が気になるとみえて、要求に応える傾向が出てきます。逆にいうと有権者にとっては要求が通りやすいタイミングです。教育団体の要請でも私が記憶する限り決して紹介議員になったことのない私学助成分野で民主党が紹介議員になりました。

21日の厚生常任委員会では、たくさんの陳情請願が審議されました。なかでもお二方が委員会の冒頭に口頭陳述をされた項目が印象に残りました。陳情や請願を出してさらに口頭で訴えるのですから思いが強いのです。議員や事務方は真摯に受け止めてくれるといいのですが。

〇介護従事者の処遇改善のために国に意見書提出を求める陳情〇を提出している方による陳述では、急速な高齢化によるマンパワーの確保の必要性が語られ、介護士は通常の仕事より9万円も引くく、ヘルパーは10万円も低いという実態が語られました。低賃金のため定着が弱く、スキルアップが困難だと。

私の父が老健施設にいたとき、大変お世話になり父も心を寄せていた男性介護士さんが半年ほどで仕事をやめて、父が大変寂しそうにしていたことを思い出します。民主党政権の時に介護従事者の賃上げはマニフェストにあったはず。ぜひ改善していただきたいことです。

〇安全・安心の医療・介護の実現と夜勤改善・大幅増員のため国に意見書提出を求める陳情〇も上の方が陳述。看護師が長時間夜勤が増えていて、16時間夜勤という事態も起こっている。労働過重による辞職が後を絶たないので人員の増員を願うと。この中で、労働科学研究所による科学的知見として紹介されたことが、夜勤明けの状態は酒気帯び運転の状態に等しいそうです。命を預かる仕事をそういう状態でさせている現状は改善されなければなりません。

最後に〇「障害者権利条例(仮称)の制定をもとめる陳情」これは陳述者の方から内容をいただきました。

陳情項目
1、障害者権利条約、および障害者差別解消法に則って、次の点を規定する「神奈川県障害者権利条例」(仮称)を制定すること。
① 障害のある者も権利主体であることと、「差別とは何か」の具体的内容
② 障害者に対する不当な差別的取扱い及び合理的配慮の不提供の禁止
③ 障害のある者とない者が対等に振舞うための個別的な支援である「合理的配慮」を障害のある者が請求できる権利
④ 障害者に対する不当な差別的取扱い及び合理的配慮の不提供が起きた際に申し立てができ、それに対する助言・あっせんができる第三者機関の設置義務

2、制定にあたっては、「私たち抜きにわたしたちのことを決めないで」を理念に障害当事者が過半数を占める委員会を設置し、十分な審議を保障すること。

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「神奈川県障害者権利条例(仮称)の制定を求める陳情」に関する口頭陳述

 口頭陳述の機会を与えていただき、感謝を申し上げます。
今年の2月に、我が国は障害者権利条約を発効致しました。この障害者権利条約は、世界中のあまねく人たちの人権保障を障害のある人の視点から深めた権利条約であり、条約には「他の者との平等を基礎に」というフレーズが繰り返して出てきます。
この權利条約を踏まえて昨年成立した「障害者差別解消法」が2年後に施行されますが、「差別とは何か」が曖昧のため、障害を理由とした差別の解消に向けた基本方針も内容が薄いものとなっています。
「差別とは何か」。私は、障害者が社会的障壁(障害がある者にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のもの)によって、基本的な人権が侵害されている、または保障されていない状態であると考えます。障害者に対する不当な差別的取扱い及び合理的配慮の不提供もこれに当たります。

 では、私にとって「不当な差別的取り扱い」の事例を挙げますと「所得保障」がその1つに挙げられます。私は重度障害者で手が不自由なため、事務作業をするのにも人の支援が必要となります。大学4年の時に就職活動をしましたが、みな不採用でした。その後、障害者団体などのアルバイトもしましたが、月5万円の給与と6万5千円の年金が収入でした。
 17年前より、一人暮らしを始めたのをきっかけに生活保護を受給するようになり、10年前より障害の重度化に伴いアルバイトを辞め、現在は生活保護と年金、手当で月14万円の収入だけで暮らしています。
 障害者権利条約は「他の者との平等を基礎として」とあります。本来は私も障害がなく働き盛りの40代後半の人たちと同じ所得が保障され、同じ生活水準を享受できるはずですが、余りにも低い所得保障によって他の者との平等が阻まれています。2010年度からの県在宅障害者手当の見直し、昨年からの年金と生活保護の切り下げ、低所得者ほど負担が重い消費税の今年4月からの増税は、私たち障害者の暮らしをますます厳しくさせ、これは生存権の侵害に等しく、この状態を「不当な差別的取り扱い」と言わずにはいられません。

 次に、私にとって「合理的配慮」とはなにか。合理的配慮とは障害のある者が障害のない者と対等にふるまうための個別的な支援であって、私の場合は言語障害があるために、私の発言がなかなか聞き取りづらい、短時間で陳述するには相当無理があるので、本日、私が陳述する内容を資料として各議員に配布してくださいませんかと議会事務局にお願いをしました。その結果、配布を許可してくださり、議員、職員皆さんのその行為自体そのものが、私にとっての合理的配慮です。
 もし、私がお願いしたのにかかわらず、「前例がない」として配布を職員が拒否、または議員の皆さんが許可しなかったら、私はこの陳述を正確に伝える手段を失うことになり、その結果、陳情の採択を願う障害者、その家族の思いが議員の皆さんに届けることができず、私の社会参加さえも奪われてしまいます。

 私たちが障害者権利条例(仮称)の制定をもとめる理由は、「不当な差別的取り扱い」や「合理的配慮の不提供」をなくし、社会的障壁によって障害者の人権がいささかも侵害されず、他の者との平等を基礎に保障される神奈川をともに築いていきたいという願いです。
 障害者権利条例(仮称)には、差別とは何かを明確にし、県民だけでなく、県と市町村、議会、および県内の事業者に差別をなくすためのあらゆる方策をとるよう規定し、障害のある者が「合意的配慮」を行政機関等、および事業者に求めることが出来ることも明記していただきたいと要望します。
 また、不当な差別的扱い、および合理的配慮の不提供など、障害者の人権が侵害された際には、障害のある者が申し立てを行い、それに対する助言や、話し合いを通じて双方の合意が得られる手立てを尽くすための第三者機関による苦情処理・救済機関を県、市町村に設置することも条例に盛り込んでいただきたいと思います。
 最後に、神奈川県障害者権利条例(仮称)づくりに至っては、障害当事者・家族が過半数を占める委員会を新設し、新設された委員会での十分な議論を保障し、そこで取りまとめた報告書を最大限、条例案に反映していただきますようお願いし、陳述を終わります。
 どうもありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・といったものです。力を振り絞って発言されるUさんの願いをどこまで受け止められるか。千葉や埼玉ではもう制定されたとか。神奈川でも前向きに検討されますように。今日の陳情はすべて継続審議となりました。

 

コメント

  1. 鈴木やすより2014年12月24日 18時17分

    神奈川県議会厚生常任委員会傍聴報告拝見しました。
    「介護従業者の処遇改善のための陳情」や、「障害者権利条例(仮称)の制定をもとめる陳情」現状を鑑みれば極めて正当な陳情だと思います。
    特に安倍政権は介護報酬を来年4月から大幅に引き下げる動きがあります。これでは介護従業者の労働条件は改善されません。
    また、障害者の問題は雇用含めて(因みに障害者雇用率は全国ワーストに近い)神奈川県は重要な課題であるはず。障害者雇用の重要性は黒岩知事自ら認めていました。
    これらの陳情が継続審議とは神奈川県議会に緊張感が無いというか本気で憲法第25条(生存権及び国民生活の社会的進歩向上に努める国の義務)や憲法第94条(地方公共団体の権能=条例制定権)を遂行しようとかの気構えが見えません。
    現在の神奈川県議会議員の方々にはこのような憲法の条文すら把握されていないと言わざるを得ません。
    やはり住民本位のそして緊張感が必要な神奈川県議会にするべく県民の痛切な願いとして、繰り返しになりますが共産党が相当数の議席を獲得する必要があるということが今更ながら明白になったと思います。

  2. 大山奈々子より2014年12月24日 23時10分

    鈴木さま

    まったくです。同じタイミングで前出のように都議会が高齢者の医療費負担軽減を求めているのに比べて雲泥の差があります。緊張感がないのは確かですよ。書きたくないけれど爆睡議員が2名もいました。私も睡眠時間が短いので会議では睡魔に襲われることもありますが、県民の貴重な席をいただいているという自覚があれば30分近く眠りこけるということはないでしょう。
    いつも応援ありがとうございます。

  3. 畑 義彦より2014年12月25日 19時01分

    私がこの前、ケネディ元米大統領の名言「国家がなにをしてくれるのでなく、自分がなにをするか」は大山さんに対してではありません。主に衆院選の共産党の経済対策に対してです。主旨がつたわらず申し訳ありません。年末・年始は充実のオフをすごされることと思っています。(自分が幸福(余裕)でなければ他人を幸福にはできません)
    自分は日本をよくするためには、日本国の江戸時代末期からの歴史の理解(渡部昇一の本が自分はよかった)・よき伝統・文化を大切にすることが重要と思います(悪かった点もあると思いますが)。戦中・戦後で良い点が大きく失われつつあると思います。(例・物を大切にすること・思いやりの心)
    大山さんの睡眠時間が心配なのでこの欄に投稿します。

  4. 大山奈々子より2014年12月25日 21時38分

    畑様

    経済対策は政治が枠組みを作らないことには何もできないので、やはり国家として税制改革と賃上げ政策をとるよう共産党は提案していきます。
    ただ、外交については共産党は国の変化をまたず野党外交を展開しています。
    評論家加藤秀一さんが、戦中の宮本顕治さんを指して、侵略戦争に反対した日本の良心と表現されていましたが、安倍首相がアジア近隣諸国との関係を危うくしているときに、志位委員長がアジア政党会議にでて、平和外交の基礎を築いている姿はまさにケネディに誇りたいところです。

    畑さんにご心配いただいている睡眠時間、私このところお肌が損なわれているので早寝早起きの活動にシフトいたすことを誓います。ありがとうございます。

  5. 吉崎英雄より2014年12月25日 23時50分

    「神奈川県障害者権利条例(仮称)の制定を求める陳情」に関する口頭陳述
    ですが、その中で「月5万円の給与と6万5千円の年金が収入でした。」は
    年金について、この方は多分、障害基礎年金2級ではないかと思われます。正確には障害基礎年金は1級と2級とあり、横浜市の場合2級年額772,800円で、偶数月支給ですので、2ヶ月分128,800円が支給となります。(私もそうです)しかし、この金額だけでは充分ではなく、今の「せちがらい」世の中を生きていけません。したがって、障害の体に鞭打って働かなければならないのが実情です。
    お二人の方がここに、コメントを寄せていらっしゃいますが、何と言われようと、障害者の苦しみはその本人しかかわりません。私は棺桶に両足を突っ込んで、いつ死ぬかわからない人間です。そこまでになって、こんな苦しい体で、なぜ生きなければならないのか?なぜ働かなければならないのか?疑問に感じます。
    「障害者は色々な面で優遇されているからいい身分だ。税金☓☓」との声も聞きます。優遇されたいから、障害者になった訳ではないし、まして病気なんか治る訳ではないのに・・・・
    私のような役立たずの障害者は、この世の中で生きる資格なんてない思います。かつてナチス・ドイツは身体障害者を虐殺しました。戦争中日本も、精神障害のある男女を強制的に去勢と不妊の手術を行ったそうです。つまり民族浄化です。「汚い遺伝」を後世に伝えないためにです。まず弱く・邪魔な者、すなわち障害者が差別され、奇異の目で見られるのはいつの時代も同じ。
    したがって障害者は、世間の片隅で路傍の石となり、今日にでも来る「死」
    を待っているのです。

    鈴木やす様、畑 義彦様
    結局いずれも理屈ではないのです。

  6. 吉崎英雄より2014年12月26日 00時17分

    つまり私が何を言いたいのか?
    「私がお願いしたのにかかわらず、「前例がない」として配布を職員が拒否・・・」
    ふふふ(笑)お役人らいしい決まり文句ですね。所詮こんなものですよ。
    ですから、私のような身体障害者は、そっと死なせてください。

  7. 大山奈々子より2014年12月26日 01時31分

    吉崎様

    6番のコメント。誤解です。以前もよく読まないでコメントされたことがありますが、陳述を再読してください。職員は合理的配慮をしてくれたんです。お役人らしさを捨てて配慮をしてくれたんです。世の中捨てたものじゃありません。

    確かに当事者しかわからない苦しみがあるでしょう。けれど、健常者障害者ともに等しく訪れる死に向かって、あきらめて生きるのも改革を目指して生きるのもその人が選ぶ生き方です。
    体を病んでいるときは健全な思考も途絶えがちです。がんばりましょうとはいいません。何を言っても今のあなたはどうせ大山は健康だからわからないとお思いでしょう。私にはあなたの立場にたつことはできません。

    でも、あなたが障害者一般を代表してコメントすることはできません。
    【したがって障害者は、世間の片隅で路傍の石となり、今日にでも来る「死」を待っているのです】世間の人を動かして主役となり、一日一日を惜しむように大切に生きる障害者もいるのです。

    天賦の条件をどう受けとめるか。
    私がよく思うのは、周りの人の視線を集めるような障害をもつ方がどんなに苦しいかと。存在するだけで奇異の眼差しで見られるような障害を持つ方の親御さんが涙しておられました。
    吉崎さん、あなたは恰幅もよく、外から見て障害は少しもわかりませんでした。そのこと一つでも救われていると思えないでしょうか。
    外から見えない苦しみを抱えることはひとそれぞれです。見えないからこその苦しみ、コントロールできない精神の病もありますよね。

    でもあきらめないでくださいね。私たち日本共産党はどういう条件の人も健康で文化的な生活を営むことができるような社会をめざしています。その活動はとても生き甲斐がもてるものですよ。
    吉崎さんもご一緒にいかがですか。すぐにというわけにいきませんが党の綱領を理解して応援してくださる方ならどなたでも。どのような形でも活動はあります。困っているひとほど、いきる喜びを知っていただきたいと思います。

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