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ひたむきに県政
神奈川県議会議員

大山奈々子

おおやま ななこ

活動日誌

愛惜…鎌近 クロージングレセプション 

2016年1月18日
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1月16日、神奈川県立近代美術館鎌倉館クロージングレセプションがありました。

今月末31日に65年の幕を閉じます。

文教常任の県議にはご案内をいただいたということで、私は鎌近に惜しむ人々に会いに行きました。

私たち日本共産党は2011年から4年間議席がありませんでした。財政難を理由に県有財産がことごとく削減されていった神奈川緊急財政対策に基づいた議案は議会で全会一致で承認された形でした。情報発信も十分されないままにほかの女性センターや川崎図書館のように鎌近もまたその波をかぶることになりました。

候補者のころから、また、県議になってから、美術館を残してと願う県民の皆さんの声を議会につながなければ、守らなければと活動してきました。限られた予算と知事の意向を受けて、当局も努力されたと思っています…。レセプションの中で生涯学習課の課長と部長の姿をみました。鎌近を愛する多くの県民に囲まれてどういう思いでいらしたでしょうか…。知事もここに来てほしいなと思いました。

2015年の12月議会、鎌近に関する請願と陳情が議会に提出されました。請願に賛成したのは文教委員の中では私だけ。残してという600人を越える陳情に賛成したのも私だけという審査結果でした。

入口の神奈川県のマークに胸が詰まる思いがしました。もう県立の建物ではなくなる、可能性が高い、のですから…

IMG_4063設計者の建築家坂倉準三氏が師のル・コルビジェ氏と完成した美術館の中を歩く姿,「鎌倉美術館竣工」という当時の記録映像などが流されていました。クロージングレセプションには大勢の人々があつまりました。いつもこんなに多ければ繁盛するのに…(笑)参加者のコメントも聞かれました。

水沢館長にはなんどかお会いしています。姿をみかけたのでご挨拶しました。「さよなら鎌近」ではなく、「鎌倉から始まった」と名付けられた最後の展覧会を企画した方です。心中は察するにあまりあります。不遜な言い方だと思いましたが「力及ばすすみません…」とつぶやくようにおわびしました。(美術館を守れるだけの議席がなくてごめんなさいという意味をこめています。)

館長はしかし、「建物は残りますから、また美術館としてよみがえらせることも可能ですよ」というニュアンスのことを、今までもおっしゃっていたように語られました。「学芸員棟がなくなっても美術館として大丈夫ですか?」「ええ。」という会話をしました。

毎週末美術館の前でなくさないでと署名を集めたみなさんも、あきらめてはいらっしゃらないようです。

IMG_4071水沢館長のレセプションでのメッセージ。

「半世紀を越える長い時間、美術館として務めを果たしてきたこの建物の労をねぎらいながら、それを生かし、味わい、ともに支えてきた方々にお集まりいただき、思い出を語り合い、鎌倉近美にお別れをしたい。鎌倉館は現在、保存活用が検討されている。まずはこの建物に本当にご苦労さまでしたと言いたい。

 あなたは建物として誠に美しく、可憐で、その活動も含め、戦後文化の精華でした。本当にありがとう。よく頑張りました。美術館はコンテナとコンテンツ、器と中身が相乗してゆっくり発酵していく存在。性急に活性化などさせようものならすべてが台無し。そんな時間を醸成してくれたのがこの美術館です。65年間ごくろうさまでした」

また、館長ご自身が25歳の駆け出しのころからここに来たという話、当時の館長が土方定一氏。学芸員同士がくさしあい、喧嘩ばかりしていた。のびのびと草原で遊んでいるようだったともおっしゃいました。

戦後文化芽吹く、時代の空気を切り取ったなんと美しい言葉かと聴き入りました。

では、美術館が閉ざされていく、今の時代の空気はなんなんだと怒りの気持ちで帰途につきました。

コメント

  1. 鈴木やすより2016年01月20日 18時00分

    何とも言葉につまります。本日(1/20(水))の東京新聞では最終面で「さらばカマキン」との大きな見出して報じておりました。小見出しは「建築美 かれんで戦後文化の精華」との表現しておりました。県立美術館とは本来県の象徴たるものだと考えます。今回のブログに接しこのような手法での閉館ではたして良いのかとあらためて大いなる疑問を感じた次第です。

  2. 大山奈々子より2016年01月24日 01時03分

    鈴木さん

    私にとって鎌近はほんの少ししか行っていないにもかかわらず、守らなければと思い続けたものとして愛おしい施設になっています。
    高知に視察に行った時に、高知県庁のそばに「県立高知城博物館建設予定地」とあって、うらやましかったものです。

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