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神奈川県議会議員

大山奈々子

おおやま ななこ

活動日誌

県立高校入試採点ミス問題、調査会がもたれる

2016年3月25日
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県立高校の入試で採点ミスがあったことが新聞報道されています。

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概略がわかりやすいのNHK

数字がわかりやすいのは産経

当然、文教常任委員会でも問題になり、委員会の中でも質疑があり、時間が足りず後日調査会がもたれることになりました。調査会の開催はなかなかないことだそうです。

私にとって今回の問題は娘の声でまず意識しました。「なんか理科の問題で答えが二つあって全員正解ってことになったの。」と学校から帰ってきました。これが序章。

採点でのミスがわかったのは、受検者が自己情報開示請求をし、そのことがきっかけで答案用紙を再点検したことからです。

結局2016年度で88校330人分の点数が間違っていて、合否が変わる人が2人。本来不合格だったのに、合格とした人1人。合格だったのに不合格とした人1人。

一年分答案用紙を保管するという規定で2015年度まで調べたら71校188人分が間違っていました。本来合格だった子が2人いたそうです。

不合格だったのに合格とした子はそのまま。合格したはずなのに不合格になった子は昨年分も含めて編入するかなど丁寧に意向を聞き、例えば私学に行っているなら、本来なら負担せずに済んだ学費や交通費を補償するという措置が取られました。「去年君は本当は受かっていたんだよ。」ときかされてどう思うか。(娘などは聞きたくないから親と相談してほしいと言っていましたね。その気分わからなくもない)教育長自らが交渉に当たっているといいます。「そんなこといまさら聞かせるなよ」という誹りも甘んじて昨年分まで対応するのは私は誠意と勇気だとうけとめました。

私は高校の現役の先生に連絡を取り、現場ではどういう対応が望まれるか参考にさせていただきました。この先生は複数の先生方と相談して入試に関する問題点をまとめてくださいました。また、教職員組合にも電話でご意見をうかがいました。そして団で討議して臨みました。

調査会当日。

当局からの報告の中で、過去に東京都でも同様のミスがあり、検討委員会がもたれて採点業務改善のための検討がされ、その中で多忙を解消する方向で工夫が図られたという内容も話されました。

由々しきミスを犯した当局はやはり責められるべきではあります。ですから各委員からなかなか手厳しい追及もありましたが、こればかりはみんな再発防止せねばと、人生狂わされた生徒の立場にたっての質問が多かったです。なかでミスをした教師個人の責任を問い、厳罰化を求める声には違和感を感じました。

★私の質問★

娘がこの試験を受けている。保護者や受験生の思いもこめて質問する。自分自身、教師時代、ミスなく採点することの難しさを感じてきただけに、ミスのない形を構築することの大変さも理解できるがそれは厳格に求められるべきだ。また、H27年度にさかのぼってチェックされた姿勢は評価する。とのべて質問を始めました。

①前段として設問ミスは報告されましたが模範解答訂正があったことまでは報告されませんでしたので(現場の声でつかんでいました)、私はミスを誘発する要因として作問段階での県教委側のこの二つの問題があるを指摘し、答弁でも確認しました。

②賞罰という声がだされているが、ミスした教員を厳罰化して解決できる問題ではないと考える。300人以上もミスがあったということは構造的な問題があるとみるべき。ヒューマンエラーという言葉もきかれるが、人間はミスをするものと考えて改善を図ることが大事だと考える。(この意味では当局は十分その覚悟でことに当たっているとみましたが、委員側に教師の自己責任に終始する発言があったのであえて意見を述べました)

厳罰化はいじめ問題に似た問題点をはらむ。学校の評価が下がることを恐れていじめ問題が隠蔽される傾向を改善するため、国も県もいじめはあって当たり前という立場にたち、報告を求めて、しっかりと数があがるようになった経緯がある。試験も、答案用紙を一枚一枚県教委がチェックできるわけではない以上は、ミスを処罰対象にすることで、隠ぺいが図られる懸念がある。それは避けなければならないと考える。

(本当は一問を四人もの目でチェックするという作業を実行されている先生を、まじめに努力している先生を、ミスがあったからといって、今回のように何十校にも及んでいるのに罰することは組織としての責任逃れだといいたかったけれど、共感をもって厳罰化が有効ではないと理解してもらうために言いかたを変えました。)

③入試の日程がタイトなのではという問題は他の委員からも出されたが、私が入手したある学校のスケジュールでは本来なら60時間の授業ができる課業日に23時間しかできないくらい入試業務に手が取られている。試験にそなえてトイレを一斉に掃除するなど、現場でしかわらかない困難さがある。現場のこういうスケジュールをみているか。

A.個別の学校のスケジュールは把握していない。

④みていないということだったので、もちろんそこは学校の自主性が尊重されるべきだが多忙な現状を把握する必要もある。さきほども、学校に足を運んだかという指摘があったが、現場の実情を把握してほしい。

⑤また、改善委員会を設置されるということで、基本はここで当事者の議論を参考に改善していくべきとは思うが、一点、面接入試に関してはその有意性を疑問視する声が保護者からも教員からも聞いている。入試日程でも結構な時間が割かれる。当日の入学試験や内申点の配分は学校によって違うが、面接は一律二割の配点ということで間違いないか。なんのために行っているのか。

A.表現力や思考力はテストでわかるが、学習意欲を測るためにおこなっている。

⑥実際は答えのパターンを繰り返しみんなが覚えるまで中学で練習することにかなりな時間が割かれ、面接でまじめだと思って合格させたらとんでもない生徒だったという先生の声もあった。時間を割いて結局みんな同じようにいい点をとっている面接試験に意味があるのか検討すべきでは。

A.それも含めてあらゆる検討をしたい。

⑦現場では設問と配点が複雑であるから簡略化を、マークシートの導入をなどの声がある。マークシート=外部委託となるのか。(ここまでに他の委員から、外部委託説がだされていたが、学校が自校の生徒の把握をするべきとかんがえるので外部委託は好ましくないと考えてきたというニュアンスの答弁があったため)

A.マークシートを読み取る機械を各校に設置すれば自校でできる

⑧確かに記述式の方が正確に学力は把握できると思うけれども、大量の事務処理を思うとマークシートの例えば部分導入も考えるべきでは

A.それらの可能性も含めて検討する。

⑨改善委員会のメンバーは有識者と中学高校の校長先生と保護者代表となっている。先ほど他の委員からも、現場の先生の参加は?というご意見があった。私も入試担当の先生など学校を統括する校長とはまた別の視点の先生の意見が必要だと考える。さきほど改善委員会のワーキンググループという形をしめされたが、これは改善委員会で決まったことを実行するグループという趣旨では?それだと意見が反映できない。

A.意見をまとめて委員会に届ける機能を有する。上からの指示を実行するだけの意味ではない。

⑩意見が反映できる形であるならばぜひそこに担当の教員を配置していただきたい。最後にあくまで学校現場の意見を尊重して改善に当たっていただくよう、またその改善がさらなる多忙化を呼ぶようなものにならないよう要望を述べて質問とする。

今回、現場の声をお聞かせくださったみなさん、ありがとうございました。本当の根幹には教員の多忙化を認識していながら対策を打っていない県教委の姿勢に問題があるという指摘をうかがっていました。これは大きな課題ですので引き続き改善を求めて行きたいと思います。

 

 

コメント

  1. 鈴木やすより2016年03月25日 17時16分

    確かに人間だからヒューマンエラーはあるのは認めます。
    私事ですがここ数年、社労士会から依頼されて社労士国家試験の監督官をやっていまが、ほぼ毎年、国家試験当日「正誤表」が配布されます。また5誌択一のマークシートでも必ず正解が複数というのが毎年最低1問はあります。最近は試験結果公開(本人へ不合格でも内容が通知される)される様ですが、私は受験した20年以上前は記憶の世界ですが結果が公開されず「合否」のみでした。また試験結果は各国家試験の予備校の結果に頼っていました。
    私は今回の件(県立高校入試採点ミス問題)は、個人の責任追及ではなく組織全体の問題で是正すべきと考えます。私は長らく労務関係の職業(社労士)に従事しており特に製造現場等で充分な注意を施していても「労働災害」はゼロにはなりませんでした。その際に「ヒヤリ・ハット」(実際の労働災害までになりませんでしたがヒヤッとしたり又はハットしたこと)を全て労働者から報告してもらいこれを一つずつ現場(職場)全体で共有し再発防止対策を講ずれば少なくとも大災害は発生しないといわれており実践しておりました。「ハインリッヒの法則」です。
    また「労働災害」については「労災保険」独自の考え方で「労働災害」は被災労働者の責任では無くその現場(職場)に何らかの過失(問題)があったから(仮に過失がなくても「業務上」であれば保険給付がなされます。)との解釈で被災労働者への給付(治療等)を優先します。因みにいわゆる「ブラック企業」は「労災」(業務上)であっても被災労働者への責任を追及し場合によっては逆に会社に損害があった(例えば機材の破損等)と主張して損害賠償まで求めます。
    今回の件は、現場の担当者レベルでの懲罰はせずに組織全体を第三者委員会(改善委員会)等で検証して「過去は変えられませんが未来は変えられます。」(私の好きなことば)ので再発防止対策を講ずるべきと考えます。

  2. 大山奈々子より2016年04月01日 00時08分

    鈴木さん

    ヒヤリハット。なるほどですね。これに限らず情報共有の場である職員会議が多忙の中で上意下達の場になっているという声もありますし、正常な学校運営という視点からも密な交換ができる人的時間的ゆとりが必要です。

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